メンテナンス実例

狂いのない1秒のために

時計はメンテナンス次第で、何年も時を刻み続けることができます。その基本となるのがオーバーホール、いわゆる分解掃除です。

精密機器である時計は、汗などの汚れのほか、重力や気温などにも繊細に影響を受けます。最悪の場合、磨耗による部品交換なども必要になってしまいます。

2年に1度は、プロの手による定期的なオーバーホールをお勧めします。

超音波洗浄機にカゴごと入れ、細かな部品一つひとつ、隅々まで洗浄します。

緻密な作業で組み立て直します。さらに注油を行い、部品の磨耗を防ぎます。
メンテナンスを行わないと、この油が固まり、部品が磨耗する原因となります。

文字盤をつける前に、歩度測定器で時間の狂いを調整します。
熟練職人の経験と勘、技が必要となります。

文字盤をつけたことで、時計に狂いが生じないか測定し、再調整します。

防水がしっかり保たれているか、防水試験器などでチェックします。

ワインダーという専用の機械を使って自動巻の時計のローターの回転によりゼンマイが正常に巻き上がるかテストします。